Do you like Horror Movies??
2002/7/5号

ホラー映画って、本当に良いものですね! それではどうぞ!

ゾンビ  監督:ジョージ・A・ロメロ  出演:デヴィッド・エンゲ、スコット・H・ラインガー
Dawn Of The Dead  1978年 イタリア・アメリカ映画
私評:この映画を見たのは高校生の時。忘れもしない千葉竹沢東宝で見た。一人で見いくつもりだったが、偶然同じ高校の生徒と会い。いままで一度も話をした事がなかったのに息投合して映画館に入った。映画のあと「しばらく生肉は食いたくないね・・」と言ってたのに、30分後に二人は焼肉屋にいました。それ以来、彼とは仲良しです。ゾンビの怖いところは、あの無機質なところです。生前の記憶をどこかに留めたまま、地上をうろつくその姿たるや・・。そして絶対数が人間より多いところがまた怖いんですよ。一匹ならどうにでもなるのですが、彼らが群れで襲ってくるシーンはめちゃ怖い。でも、この映画でゾンビ以上に怖いのが人間だ。占拠したデパートを襲う暴走族が、ゾンビを狩るシーンは壮絶。特殊メイクのトム・サビーニが自ら殺戮を繰り広げる。この映画の名言は「地獄が溢れると死者が地上を歩き出す・・」です。しかし、この映画はホラーの名作。
エルム街の悪夢  監督:ウエス・クレイブン  主演:ヘザー・ランゲンカンプ、ロバート・イングランド
Nightmare On Elm Street  1984年 アメリカ映画
私評:いまや、「13金シリーズ」のジェイソンと肩を並べる名キャラクターフレディ・クルーガー。ロバート・イングランドが演じるこの悪魔が登場。シリーズの中でも、やはり1作目がいちばん怖い。夢の中に出てくる熱気を帯びた工場、どこからともなく聞こえる声、子供たちが歌う数え唄、そしてついにヒロインとフレディの死闘が始まる。私は生理的にいやなシーンがあるんですよ。最初の犠牲者になった女の子がビニールの袋に入ったまま、ヒロインのナンシーの学校に登場するシーンです。「ナンシー・・・・」って声がまだ耳に残っている。怖かったな〜。まだ、初々しいジョニー・デップもフレディーに殺されちゃうんですよね。シリーズが進めば進むほど、ホラーコメディーになっていってしまうので、やはりこの1作目を押さえるべきでしょう。
デアボリカ  監督:オリバー・ヘルマン  出演:ジュリエット・ミルズ、リチャード・ジョンソン
Diabolica  1973年 イタリア映画
私評:エクソシストの公開後にオバちゃんに悪魔が憑く映画が来た。(当時はまだ中学生だったので、主人公の女性をオバさんと呼んでた)。しかも、ホラーの本場イタリア産。この映画でも主人公はベッドから体が浮いたり、首がぐるりと回ったり、胆汁を吐き散らしたり・・。完全に「エクソシスト」の2番煎じでした。しかし、この映画で注目したいのが、サーカム・サウンドという特殊な音響装置だ。今でこそ、前後左右から音が聞こえてくるのは当たり前だけど、当時はステレオといっても2チャンネル。ほとんどがモノラル音声だったけど、このサーカム・サウンドは悪魔の声が劇場の中をぐるぐる回るという画期的なものでした。後ろから急に「わー!!!」とか言われて、飛びあがった記憶があります。しかし、このパンフレットの表紙・・・いかにもバッタもんって感じが・・・。
ザ・フォッグ  監督:ジョン・カーペンター  出演:ジェイミー・リー・カーティス、エイドリアン・バーボー
The Fog  1979年 アメリカ映画
私評:ホラーの巨匠、ジョン・カーペンターの正統派ホラー映画。「ハロウィン」でいわゆるスプラッター系の演出した彼が、ムーディーで、しかもゾクゾクする映画を作った。ジョン自らが作った、あの単調で印象的な音楽もこの映画を盛り上げます。400年前の怨念を抱いた亡霊たちが、霧深い夜に次々と街の人々を殺す。その真意は??主演は監督の元妻にして、B級映画のクイーン(?)エイドリアン・ボーバー。(先日、やはりB級ホラー「コンヴェント」で、久々にお顔を拝見しました)。しかし、やっぱり注目はクイーン・オブ・スクリーム、ジェイミー・リー・カーティスです。ハロウィンでもヒロインを演じた彼女が、また叫びまくります??しかし、映画は本当に静かな展開を見せます。この映画の場合、その静けさ=恐怖なんですね。これも名作と呼んで良いのでは??
ザ・チャイルド  監督:ナルシソ・イバーネ・セルラドール  出演:プルネラ・ランサム、ミゲル・ナルロス
Who Can Kill A Child  1976年 スペイン映画
私評:妊娠中の妻を連れ、ある小島に辿り着いた主人公。しかし、彼らはこの島に大人がいない事に気付く。ある日を境に、子供たちが大人を襲い始めたのだ・・。この映画には、幽霊も、怪獣も、ゾンビも登場しない。敵はなんと子供。この映画の原題にあるように「誰が子供を殺せるか??」いわゆる人間の心の弱い部分を、巧みに利用したのだ。主人公を自分に置き換えた時、子供を殺す事ができますか?また、相手は憎悪をを剥き出しの顔と純真な子供の顔を使い分けるのですよ。いや〜、この映画は怖かった。映画自体は低予算で、お世辞にも上手い作りとは言えないけれど、取り上げたテーマがすごかったんですね。子供をモンスターとして扱う映画は他にもありますが、この映画はそういった映画の元祖なのでは??
人間解剖  監督:ファン・ロガール  主演:?????:???
Autopsy  1973年 スペイン映画
私評:すごいタイトルですね。これを観たのは中学生の時。ただ単に人間を解剖するだけの映画だとおもったら、ちゃんとストーリーがあった。しかし、そんな話は全然面白くなくて、ほとんど覚えていません。しかし、後半の20分くらいから始まる解剖シーンはショッキングだった。(全て本物を使っているということですが・・)ある男の死因を探る為の解剖。まずは、腹を切り内臓をグチャグチャかき回す。この時点で私は軽い貧血を起こしました(笑)。そして次に頭。電機のこぎりで頭蓋骨を切りついには脳みそが・・・ もちろん、人間の体の中身を見たのは初めてだったし、しかも大スクリーンで見させられて、かなり気持ち悪くなりました。この映画は錦糸町にあった江東リッツという映画館で見たのですが、友人を誘っても誰も来てくれず、一人で寂しく見た映画です。
 監督:ダン・カーチス  主演:オリバー・リード、カレン・ブラック
Burnt Offerings  1976年 アメリカ映画
私評:ユナイト映画が1977年に「パラサイコ・シリーズ」と名打って3つの映画を連続上映した。1作目は「キャリー」。そして2作目がこの「家」でした。(ちなみに3作目は「オードリー・ローズ」)夏のバカンスを過ごすため、ニューイングランドの古い豪邸にやって来た一家。だが、伯母は体調を崩し、夫は精神に異状をきたす。妻は邸の持ち主である老兄妹から、最上階に住む彼らの母への食事を頼まれるが、その人物は決して彼女の前に姿を現さない。やがて、最初の犠牲者が出た時、邸に異変が訪れた……。その異変とは家が人間を食ってリフレッシュしていくのです。この映画は面子を聞いただけで怖い!!狼男などのB級映画から這い上がったオリバー・リード。ホラー得意のカレン・ブラック、そしてその頃ほとんどお化け状態のベティ・デイビス。みんな顔が怖い!!(笑)息子をプールで殺そうとする時のオリバー・リードの顔なんて・・・。けっこうすごい映画なんですが、知名度は低いですね・・・。
悪魔の毒毒モンスター  監督:ロイド・カフマン&マイケル・ハーツ  主演:アンドリー・マランダ、マーク・トーグル
The Toxic Avenger  1985年 アメリカ映画
私評:インデペンデントの製作会社「トロマ」を一躍有名にしたのがこの作品です。エロ/グロ・バイオレンス映画ですね。主人公の気の小さい清掃夫メルビンが、工場の化学薬品をかぶり、毒々モンスターになり正義にために戦うという勧善懲悪もののはずなのですが、その懲らしめ方がちょいとばかり過激。しかも、悪の軍団も切る、裂くは愚か、捻り潰す、抉り出す、引っ掻き回す・・・という超過激な映像のオン・パレード。この映画にモラルなんてありません。あまりに過激な映像を観て、手を叩いて喜べる人にはお勧め(笑)。作り物とは言え、ここまでやったらマズイでしょう??でも、この映画の第4弾が年内に公開されるんですね。私は昨年のファンタスティック映画祭で一足先に見ましたが、かなり過激です。危険です。この「毒々」シリーズはけっこうたくさん作られました。私が見たのは「毒々モンスター東京へ行く」「毒々モンスター3/毒々最後の誘惑」「毒々4/新世紀絶叫バトル」「毒々ハイスクール」ですが、どれも似たり寄ったり。監督のカウフマンを映画祭で見ましたが、やっぱり変態オヤジでした。


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